Division of Neuropsychiatry
●教授
 中込 和幸(なかごめ かずゆき)
●略歴
 1959年 兵庫県生まれ
 1984年 東京大学医学部卒業
 1996年 帝京大学医学部
     精神神経科講師
 1997年 昭和大学医学部
     精神医学教室助教授
 2005年〜現在
     鳥取大学医学部
     精神行動医学分野教授
中込和幸教授の挨拶
*中込和幸教授は、平成23年3月末をもって退職されました

 
当教室は、うつ病の病前性格として「執着気質」を提唱された下田光造先生によって1947年に開講された伝統ある教室です。その後も名だたる先生方によって支えられ、とくに気分障害に関する臨床研究はわが国の精神医学の発展に大きく寄与してまいりました。さらに、当時より山陰地域における地域医療の核として地域に貢献してきましたが、昨今地域医療の崩壊が叫ばれている中、私たちも最優先の課題と捉えて取り組んでおります。具体的には、保健所、精神保健センターをはじめとする県の関連機関、警察、医師会、産業保健推進センター、さらには消費生活センターなどと密接なネットワークを形成し、医療とともに包括的な地域社会生活の側面から自殺予防対策や精神疾患患者の社会復帰支援に力を入れております。こうした横の連携は、いわゆる大都会では得がたいものと思われます。

 当教室におけるもう一つの特徴は臨床を重視する姿勢です。地域における医師不足の中、大学では研究、地域の医療機関で臨床といった区分けはあり得ません。大学病院も地域医療を支える直接的な担い手となるために全員が優秀な臨床医である必要があり、また地域の医療機関に対しても優秀な即戦力となる医師を輩出する義務があります。そのため他地域からも優秀な臨床医を集め、臨床教育に力を注いでおります。また、各研究グループにおける課題をご覧頂ければわかりますように、臨床と密接な関連をもつものがほとんどであります。


 当地域で医師が不足していることは事実です。精神科救急システムを支えてきた地域の医療機関もマンパワー不足で限界に達しております。当科では、これまで長く続いてきた開放病棟から、2007年10月より閉鎖病棟(半開放、半閉鎖)へと移行し、2008年4月より鳥取県西部地域の精神科救急の輪番制度に参画する予定です。海あり、山あり、豊かな自然環境にあふれ、酒も肴もうまい当地で、一緒に地域医療に取り組んでくださる、やる気のある皆さんのおいでをお待ちしております。